2005年3月31日木曜日

アフリカ一ヶ月 - ケニア: マタトゥで町へ。

体調はすっかりよくなっていたので、予定通りアポロさん、ヘレンに町のマーケットへ連れていっていただくことになった。町はアポロさんの家から数キロ離れているので、マタトゥを使う。どの旅行本にも「マタトゥはスリの被害が多発」と書いてあるので一人では挑戦できなかっただけに、乗れることになって嬉しかった。



マタトゥは車ごとに路線が決まっていて、そこをひたすら往復するというシンプルなものだ。定員いっぱい人が乗ったら出発して、道中手をあげる人を拾ったり、降りたい人を降ろしたり、とてもアバウトな感じで運行していく。車の脇に定員12人と書かれているけれど、大抵定員オーバーしてみんなでぴったり体を寄せ合って乗るのでなかなか楽しい。ヘレンがそばにいてくれたので安心だけれど、これだけぎゅうぎゅうながスリがおこっても仕方ないと思った。


町は商店街の様なスペースと市場があって、スーパー、美容院、電気屋、衣料品屋、薬屋、クリーニング、家具屋...と、何でも揃っている。まずは腹ごしらえということで、焼肉屋でランチを食べることになった。ここの焼肉屋でもケニアの伝統的な炭火焼肉を出していて、とても美味しい。特にビールのおつまみとしては最高だ。


ナイロビに来た旅行者は大抵一昨日前に行ったCarnivole Restaurantにばかり行く様だけれど、酒好きの人であればこんな食堂もためした方が楽しいだろうなと思った。


焼肉屋の後は、カフェ風の店でミックスジュースをいただく。これも新鮮なパパイヤやマンゴー、パッションフルーツがふんだんに入っていてとても美味しい。あまりに美味しくてつい二杯もガブガブと飲んでしまった。


ランチの後は家具屋を見たり、スーパーに行ったり...あちこち見てまわった。小さな町だけど、スーパーの品揃えは予想以上に充実している。特に女性向けの製品は進んでいて、P&Gの「羽根つき・薄型の生理用品」も売っているし、ネイルケアグッズも充実しているので驚いた。スーパーの後は美容院に立ち寄る。ここではヘレンがイタリア製美白クリームを手に入れて、とても嬉しそうにしていた。アフリカの人は日に焼けても平気なのかなと思っていたけれど、日差しが強くて更に黒く焼けてしまうので、同様に手入れが必要なのだという。どの国も女性の美へのこだわりは同じなんだなと思った。


ヘレンとマタトゥ乗り場に戻ると、リトル・アポロが泣きそうな顔をしてやってきた。床屋に行って坊主にしてもらったら、短くし過ぎてところどころ擦りむいて(恐)、ヒリヒリするのだそうだ。バックパックの中に切り傷用の薬を持っていたので、帰ってから塗ってあげることにした。それにしてもアフリカの床屋は恐いなあ。アフリカに長期滞在することがあっても、必ず髪は自分で切ることにしよう。

帰りのマタトゥは皆市場で買ったものをつめこんでいたので、行き以上にぎゅうぎゅうで更に楽しかった。ヘレンは野菜、牛の餌などたくさんのものを買ったので、マタトゥの最後尾に座り、後ろから自分の座席の下に荷物を入れて、荷物に目が行き届く様にしていた。マタトゥの中で物を盗られてしまう旅行者が多いということだけど、地元の人でもちゃんと用心しているのだから旅行者はもっと自己責任で気をつけなければならないなと思った。