2005年3月30日水曜日

アフリカ一ヶ月 - ケニア: アポロさん宅での夕食。

夕方になると、ドアや壁がバタバタいう音で目が覚めた。夕方になったので、風が強くなってきた様だ。それにしてもここの風は本当に強い。「寒い交差点」とはよく言ったもんだなと関心する。外に出て行くと、ちょうどアポロさんが買い物から帰ってきた。チャイ用の牛乳を買いにいってくれていた様だ。とても心配してくれていたので一先ずお詫びをする。明日は元気になったら町に連れて行ってくれるという事だった。今日は早く寝て、早く元気になろう。

夕食はヘレンとその息子のリトル・アポロ(アポロさんと同じ名前)と一緒に準備をした。ガスコンロはもちろん無く、炭火と鍋を使って調理する。それでも驚くほど器用につくってしまう。ヘレンもリトル・アポロもなかなかの包丁サバキで、まな板無しでも手のひらの上で器用に切り落としてしまうので関心した。



この日の夕食はスクナ・ナ・ニャマという、ホウレン草の煮たものとケニアの主食のウガリ、


そしてパパイヤやマンゴー・パッションフルーツをふんだんに使ったフルーツサラダだった。


スクナ・ナ・ニャマにしても、ウガリにしても、ケニアの料理は本当に健康的だ。アフリカ人は普通寿命が長くないけれど、ケニア人はケニア料理を食べて100歳まで生きるのだという。ヘレンでは、ケニア人は人参をよく食べるので、暗いところでもよく目が見えるのだという。本当に人参のおかげかは分からないけれど、リトル・アポロは明かりの無い真っ暗な中でもスイスイと水を汲みに行く。自然の中で生活するっていうのは凄い事なんだなと思った。

夕食を食べながら、ヘレンやリトル・アポロと将来の夢について話をする。リトル・アポロの夢は、パイロットになることだそうだ。アポロさんのお宅の近くには空港があるので、いつも上空を飛ぶ飛行機を眺めて将来のことを夢見ているのだそうだ。ヘレンの夢はアメリカに行くことだそうだ。私は既に会社を辞めていったんリセットしているところだけれど、二人の様に次の夢や目標が見つかると良いなと思った。