2001年5月1日火曜日

南イタリア旅行記: オストゥ-ニ

帰りの電車の中で、聞いたことのある町の名がアナウンスされる。白亜の街、オストゥ-ニだ。ああ、ここにも行ってみたかったんだよなあ。今日はたくさん歩きまわったけれど、もうこんな場所には来れないかもしれないからと、電車を飛び降りる。Villa Chenchの夕食までにはまだ少し時間があった。いつもは一つの場所にのんびり滞在型なのに、今回はいつになくアグレッシブに動きまわる自分に驚く。東京で余程ストレスたたまっていたんだなあと実感する。

まったく余談だけれども、オストゥ-ニの駅には5匹くらいの大きな犬が住みついていて、駅の出口にデーンと横たわって、本当に死んだように寝ていた。首輪をしてないので、多分飼い主とかいないのだろう。間違って踏んでしまって噛み付かれた人とかいないのかなあと心配になるが、南イタリアではこんな風に犬たちが普通に駅に住みついていたりする。

そこそこ有名な観光地のはずなのに、待つ事30分、ようやく一台のタクシーがやってきた。南部イタリアの田舎町は点在しているので、レンタカーが無いと結構つらい。東京に異動してから、すっかりペーパードライバーになってしまった自分を恨んだ。



オストゥ-ニの街はとてもドラマチックに登場した。田園地帯をタクシーでいくと、ふと中に丘の中に、白亜の街が現れる。アフリカ、ギリシャ両方の影響をうけたと思われる、とてもエキゾチックな町並みだった。
 


街の中に入っていくと、思いのほか観光客がたくさんいることに驚く。システルニーノと似ているが、規模はとても大きい。立派な大聖堂を中心に入り組んだ白い町並みが続き、お洒落なカフェやギャラリーもあった。手ごろはなホテルもたくさんある。本当は一泊くらいしてもよい街だなあと後ろ髪ひかれつつ、Villa Cenziへと戻った。